業務用清掃ロボットは、機体のサイズによって清掃幅やタンク容量、稼働時間が異なります。施設の広さや通路幅に合わせて機種を選ぶことが、現場での運用負担を左右するため、事前に確認を行うことが大切です。
米国テナントカンパニーでは、小〜中規模の空間向けのX4 ROVRと、中規模の空間向けでより長く稼働できるX6 ROVRを展開しています。本ページでは、2機種の特徴や仕様、導入事例、サポート体制を紹介します。
X4 ROVRとX6 ROVRは、3D LiDARやカメラを活用して周囲の状況を把握し、自律走行する床洗浄機です。
X4 ROVRは障害物検知と自律的な経路変更に対応しています。X6 ROVRはSelfPath AIによる経路の適切化を特徴としており、環境の変化に応じた清掃ルートの調整を支援します。
走行速度に応じて溶液の流量を自動で調整する、速度連動の溶液供給を採用しています。
X4 ROVRはディスク式、X6 ROVRは2枚のディスクを使用するデュアルディスク式の洗浄機構を採用しています。いずれもバキュームシステムを備え、床面の水分を回収できる点が強みです。

X4 ROVRは、小〜中規模の空間向けの自律走行型スクラバーです。機体幅は56cm、清掃幅は50cmで、コンパクトな機体と障害物検知機能を備えています※1。
操作はタッチパネルで行い、ガイド付きの設定手順や機体内の研修用コンテンツを利用できます。既存の床清掃業務への導入を想定した設計です。
溶液タンクと回収タンクは、どちらも38L(10ガロン)です※2。電源はリチウムイオンバッテリーで、色分けされた点検箇所と機体の自己診断機能が日常の保守に役立ちます。
| 項目 | X4 ROVR |
|---|---|
| 清掃方式 | 湿式(床洗浄機・スクラバー) |
| 最大清掃効率 | 最大1,860㎡(溶液タンク1回あたり) ※1時間あたりの値は公式HPに記載なし |
| 運転可能時間 | 最大2.5時間 |
| 充電時間 | 公式HPに記載なし |
| 対応床材 | 公式HPに記載なし |
| 価格 | 公式HPに記載なし |

X6 ROVRは、中規模の空間を想定した自律走行型のスクラバーです。清掃幅は65cm、機体幅は80cmで、狭い場所から広いエリアまで走行できる設計です。
溶液タンクと回収タンクは95Lずつで、溶液タンク1回分で最大6,967㎡の清掃が目安です。連続稼働は最大6時間に対応します※3。
オプションのXC1充電ドックを使えば、清掃の合間に自動で充電できます。作業実績のレポートや清掃データの分析、複数台の稼働状況の確認が行える点も特徴です。
| 項目 | X6 ROVR |
|---|---|
| 清掃方式 | 湿式(床洗浄機・スクラバー) |
| 最大清掃効率 | 最大6,967㎡(溶液タンク1回あたり) ※1時間あたりの値は公式HPに記載なし |
| 運転可能時間 | 最大6時間 |
| 充電時間 | 公式HPに記載なし |
| 対応床材 | 公式HPに記載なし |
| 価格 | 公式HPに記載なし |
業務用清掃ロボットの選定では、「汚れが落ちるか」「操作が簡単か」といった点が気になる方も多いでしょう。
ただし、導入環境とのミスマッチが起きると「安全に運用できない」「計画どおりに清掃が終わらない」「結局、手作業が残ってしまう」といった、清掃品質を比較する以前の問題が生じかねません。
本メディアでは、業務用清掃ロボットの清掃方式や対応床材だけでなく、導入環境との相性を軸に調査。
「人や物が行き交う環境」「フロアをまたぐ広い環境」「狭いすき間が多い環境」の3つに分け、それぞれの環境に適した製品を選定しています。
製品仕様だけでなく、それぞれおすすめの理由や、実際の稼働の様子が分かる動画なども紹介しています。業務用清掃ロボットの製品選びの参考に、ぜひご覧ください。

カナダ・オタワの約8万1,750㎡、3フロア構成のショッピングセンターで、Domus Building CleaningがX6 ROVRを導入した事例です。同社初のロボット導入で、施設側は従来の清掃会社からの切り替えにあたり、清掃品質の安定化を求めていました。
テナントの担当者が施設のマッピングや清掃ルートの設定、アプリによる監視の準備を支援。自律運転は週約20時間に及び、稼働時間の99.2%を自律モードが占めています。スタッフは床清掃機の運転に費やしていた時間を、細部や窓・ガラスの清掃に充てられるようになりました。
米国の公式サイトでは、TennantTrueのサービスプランや、ロボット向けのRobotic Gold Serviceが紹介されています。Robotic Gold Serviceには、計画的なメンテナンスや修理対応などが含まれます。
日本国内での販売・保守については、テナントカンパニージャパンの窓口に確認する必要があります。
| 会社名 | 株式会社テナントカンパニージャパン |
|---|---|
| 所在地 | 神奈川県横浜市中区山下町2 産業貿易センタービル9F |
| 電話番号 | 045-640-5630 |
| 公式URL | https://www.tennantco.com/ja_jp.html |
「導入したのに思ったように稼働しない」「結局人の手直しが必要になった」——こうした失敗の多くは、ロボットの性能ではなく導入環境とのミスマッチが原因です。ここでは、導入時に不安を感じやすい「人や物が行き交う環境」「フロアをまたぐ広い環境」「狭いすき間が多い環境」の3つに分け、それぞれに合うおすすめの業務用清掃ロボットをご紹介します。
人から透明な物まで検知・回避
2つのセンサーで衝突を低減
約25m先まで察知するLiDARに加え、LiDARが苦手とする透明物検知を補うソナーセンサーを搭載。人や什器はもちろん、ガラスなど透明な物まで衝突リスクを抑えます。
最大5台※1の3Dカメラで死角なく
捉えて壁際までムラなく清掃
高解像度の3Dカメラで周囲を死角なく捉え、人や物を避けながらサイドブラシで壁際まで清掃。マイクロファイバーブラシとローラーブラシを選べるため光沢床にも優しく頑固な汚れも残しません。
カーペット※3、硬質床材(Pタイル、塩ビ、磁器タイル、セラミックタイル、カラーコンクリートなど)
最大6,000㎡/h+自動充電で
広範囲でも夜間無人運用が可能
最大6,000㎡/h(スポット清掃モード)清掃能力で、展示会場のような広い空間にも対応。自動充電と3時間未満の急速充電で稼働を止めず、夜間のうちに広範囲の清掃を完了します。
階移動やゲート通過も自動化でき
複数フロアを無人で清掃
フロア移動や区画の入退室が発生する環境でも、エレベーターや電子ゲートとの連携が可能。清掃の稼働範囲が途中で分断されにくく、施設全体を無人運用でカバーできます。
椅子・テーブルが多い環境を想定
小回りがきく設計
幅33cm×高さ8.6cmの小型サイズ。椅子・棚の下やテーブル脚まわりなど細かい箇所をカバーしやすくロボットを入れても手作業が多い状態を避けやすいです。
1台2役の吸引+水拭きで
細かいエリアまで清潔を維持
1台で吸引と水拭きの両方に対応するため、別々に行う手間がかかりません。細い動線や椅子の下にある食べかすを吸い取りつつ、床にこびりついた汚れをしっかり除去します。