ドラッグストアやホテル、病院、工場、商業施設といった広い空間を人の操作なしで清掃する業務用清掃ロボット。それぞれの施設の特性によって要求される清掃内容や稼働時間が異なります。
このページでは施設別に導入事例を集め、導入前の課題と導入後にどう変わったのかを紹介します。

四国で54店舗のドラッグストアを展開する大屋では、清掃の仕上がりが従業員ごとにばらつきがあり、接客を優先すると床清掃が後回しになってしまうのが課題でした。
売り場の通路をロボットに任せることで、1台あたり年間36万円のコスト削減と48万円の売上増という実績を実現しました。

JR奈良駅に直結するホテル日航奈良では、清掃を内製化するにあたり、限られた人数でロビーから客室廊下まで広い床をカバーして清掃しなければなりませんでした。
導入後はロビーを深夜、客室廊下をチェックアウト後と時間帯を分けて1台を稼働させ、年間600万円の削減を見込んでいます。廊下絨毯のシミ取りも毎日行えるようになりました。

人工透析と泌尿器科を専門とするうきクリニックでは、院内全体の清掃が職員の負担となり、ベッド脇などの狭いスペースの清掃作業に手間がかかっていました。
小型サイズの業務用清掃ロボットを入れたところ、少ない台数で院内を回りきり、狭いすき間の清掃まで任せられるようになりました。

売場面積約37,000㎡、1階から4階まであるグランツリー武蔵小杉では、旧型機で清掃できるのが1名あたり2フロアまででした。
機種を更新した現在は、専任スタッフ1名が2台を動かして4フロアの床洗浄をこなす体制を構築できています。

延床面積13,223㎡の事業所を構える島田工業では、フォークリフトが外から運び込む砂ぼこりや、雨の日の泥汚れが床に残ってしまうことが課題でした。また、清掃は1日1回、決まった時間にしか行えていませんでした。
そこで全自動の床洗浄ロボットを導入した結果、清掃の頻度を上げられるようになり、常にクリーンな状態を保てるようになりました。人手が必要な棚や作業台の上の清掃にも時間を割けています。

57の専門店とスーパーが入るゆめタウン姫路では、募集をかけても清掃スタッフが集まらず、残業や休日削減による対応で現場に負担がかかっていました。
多層階で通路が狭い現場に対応するため小回りの利く機種を導入したところ、朝の時間帯の清掃人員を削減することに成功しています。

高輪ゲートウェイ駅では、スタッフ1名が終電後に駅コンコースの床洗浄を担当しており、点字ブロックの多い構内をどう清掃で対応するかが悩みの種でした。
点字ブロックを自ら跨いでエリアを移動できるロボットを導入したことで、約1,100㎡の清掃エリアを自動で洗浄できるようになり、浮いた時間を手すりなど細部の清掃に割り当てられています。

テーブルオーダー形式の中華料理店、中国パレスでは、他業務との両立で清掃に時間を割けず、人の手では拭き残しやムラが出てしまうという状態が続いていました。
直径33cm・高さ8.6cmの小型ロボットの導入によって、椅子の下の食べかすまで拾えるようになり、清掃の質を均一に保てています。

新潟県上越の有料老人ホーム、ありがとう庵国府とこぶしの丘では、人手不足で清掃の時間が確保できずにいました。自社に合うロボットの選び方も分からず、導入に踏み切れずにいました。
活用方法を整理し、広範囲対応の機種と小型機の2種類を導入したところ、1~2階の廊下全体は広範囲対応機が、個室の椅子の下などは小型機が担当する運用ができています。

ソーラーパネルに積もった砂ぼこりは発電効率を下げるため、定期的な清掃が欠かせません。しかし人手による清掃では、作業品質にばらつきが出てしまうことが課題でした。
そこでドバイの400メガワットの大規模太陽光発電所では、未来機械のソーラーパネル清掃ロボットを60台以上導入。現在、1台あたり2,500時間以上の長期稼働を達成しています。
施設別の導入事例を見ると、清掃スタッフの人数を減らせた現場もあれば、清掃の回数を増やして仕上がりの質を高めた現場もありました。得られる効果は施設によってさまざまですが、共通しているのは施設の広さや通路の狭さ、稼働する環境といった現場の特性に合わせて機種を選んでいる点です。
自社でも同様の効果を得るには、こうした現場条件に合った業務用清掃ロボットを選べるかどうかがポイントだといえます。
一方で、導入事例だけでは「自社の現場の動線に沿って、実際に問題なく動いてくれるのか」までは判断しきれず、不安が残る企業もいるでしょう。本メディアでは、「人や物が行き交う環境」「フロアをまたぐ広い環境」「狭いすき間が多い環境」の3つに注目し、それぞれに適した業務用清掃ロボットを調査しました。ぜひこちらもご参考にしてください。
「導入したのに思ったように稼働しない」「結局人の手直しが必要になった」——こうした失敗の多くは、ロボットの性能ではなく導入環境とのミスマッチが原因です。ここでは、導入時に不安を感じやすい「人や物が行き交う環境」「フロアをまたぐ広い環境」「狭いすき間が多い環境」の3つに分け、それぞれに合うおすすめの業務用清掃ロボットをご紹介します。
人から透明な物まで検知・回避
2つのセンサーで衝突を低減
約25m先まで察知するLiDARに加え、LiDARが苦手とする透明物検知を補うソナーセンサーを搭載。人や什器はもちろん、ガラスなど透明な物まで衝突リスクを抑えます。
最大5台※1の3Dカメラで死角なく
捉えて壁際までムラなく清掃
高解像度の3Dカメラで周囲を死角なく捉え、人や物を避けながらサイドブラシで壁際まで清掃。マイクロファイバーブラシとローラーブラシを選べるため光沢床にも優しく頑固な汚れも残しません。
カーペット※3、硬質床材(Pタイル、塩ビ、磁器タイル、セラミックタイル、カラーコンクリートなど)
最大6,000㎡/h+自動充電で
広範囲でも夜間無人運用が可能
最大6,000㎡/h(スポット清掃モード)清掃能力で、展示会場のような広い空間にも対応。自動充電と3時間未満の急速充電で稼働を止めず、夜間のうちに広範囲の清掃を完了します。
階移動やゲート通過も自動化でき
複数フロアを無人で清掃
フロア移動や区画の入退室が発生する環境でも、エレベーターや電子ゲートとの連携が可能。清掃の稼働範囲が途中で分断されにくく、施設全体を無人運用でカバーできます。
椅子・テーブルが多い環境を想定
小回りがきく設計
幅33cm×高さ8.6cmの小型サイズ。椅子・棚の下やテーブル脚まわりなど細かい箇所をカバーしやすくロボットを入れても手作業が多い状態を避けやすいです。
1台2役の吸引+水拭きで
細かいエリアまで清潔を維持
1台で吸引と水拭きの両方に対応するため、別々に行う手間がかかりません。細い動線や椅子の下にある食べかすを吸い取りつつ、床にこびりついた汚れをしっかり除去します。