ケルヒャージャパンでは、中~大型施設のハードフロアを洗浄する床洗浄ロボット「KIRA B 50」と、カーペットやハードフロアのバキュームに対応するロボット掃除機「KIRA CV 50」を展開しています。
本ページでは、広い施設の床清掃を自動化したい方や、人手不足のなかで清掃品質を保ちたい方に向けて、KIRA B 50とKIRA CV 50の特徴や仕様、導入事例、サポート体制を紹介します。
KIRA B 50は床洗浄、KIRA CV 50はバキュームに特化したロボットです。除塵と拭き清掃を1台で兼ねるオールインワン型ではなく、目的ごとに専用機を開発する方針を採っています。ハードフロアの洗浄と、カーペットを含む除塵とで機種を選び分けられるため、施設の床材や汚れ方に合わせた清掃品質を保ちやすい構成です。
両製品とも、公共エリアでの安全な運用を想定した国際規格IEC 63327に準拠した安全性認証を取得しています※1。センサーで人や障害物を検知し、必要に応じて回避行動へ移る仕組みです。セットアップに専門知識は求められず、本体のディスプレイから清掃を開始できます。

KIRA B 50は、オプションのドッキングステーションと組み合わせると、清水補充・汚水排出・タンク洗浄・バッテリー充電が自動で行われる床洗浄ロボットです。
人の手による介入を減らしつつ広い範囲を清掃できるため、超大型の倉庫や工場での無人運用に役立ちます。ドッキングステーションがなくても、自律稼働は可能です。
ローラーブラシによって、除塵作業と洗浄作業を1工程に短縮します。サイドブラシが壁際の汚れを清掃経路へ取り込むため、走行後の手作業による仕上げを最小限に抑えられます。
| 項目 | KIRA B 50 |
|---|---|
| 清掃方式 | 湿式(床洗浄機) |
| 最大清掃効率 | 最大2,365㎡/h(自動運転清掃面積・理論値) |
| 運転可能時間 | 約3.5時間 |
| 充電時間 | 最大5.2時間 |
| 対応床材 | 硬質床材(化学床、石床、コンクリートなど) |
| 価格 | 公式HPに記載なし |

機体の高さは30cmで、什器や設備、テーブルの下にも入り込んで清掃できるロボット掃除機です。
低重心のため、段差のある場所でも倒れずに安定して稼働します。自動運転時の最小通行可能通路幅は650mmで、狭い通路も通り抜けられるうえ、その場で方向転換も行えます。
ケルヒャーのバッテリープラットフォームに対応する36Vのリチウムイオンバッテリーを採用。バッテリーを2個用意し、1個を清掃に使いながらもう1個を急速充電する運用で、清掃を途切れさせにくくなります。
機体にバッテリーを2個装着すれば、交換せずに最大3.5時間の連続稼働が可能です。
| 項目 | KIRA CV 50 |
|---|---|
| 清掃方式 | 乾式(バキューム) |
| 最大清掃効率 | 525㎡/h(自動運転清掃面積・理論値) |
| 運転可能時間 | 140分(通常モード)/210分(エコモード) ※バッテリー2個使用時 |
| 充電時間 | 58分(80%)/81分(100%) ※急速充電アダプター使用時 |
| 対応床材 | タイルカーペット、毛足の長いカーペット、平坦な石床、セラミックタイル、塗床、リノリウムなど |
| 価格 | 公式HPに記載なし |
業務用清掃ロボットの選定では、「汚れが落ちるか」「操作が簡単か」といった点が気になる方も多いでしょう。
ただし、導入環境とのミスマッチが起きると「安全に運用できない」「計画どおりに清掃が終わらない」「結局、手作業が残ってしまう」といった、清掃品質を比較する以前の問題が生じかねません。
本メディアでは、業務用清掃ロボットの清掃方式や対応床材だけでなく、導入環境との相性を軸に調査。
「人や物が行き交う環境」「フロアをまたぐ広い環境」「狭いすき間が多い環境」の3つに分け、それぞれの環境に適した製品を選定しています。
製品仕様だけでなく、それぞれおすすめの理由や、実際の稼働の様子が分かる動画なども紹介しています。業務用清掃ロボットの製品選びの参考に、ぜひご覧ください。

岡山県倉敷市の倉敷由加温泉ホテル 山桃花は、4階建て・約7,000㎡の施設です。共用部の除塵を担当するスタッフは1名で、ロビーや各階のカーペット敷きの廊下を限られた時間内で清掃を行っていました。清掃品質の維持と人手不足への対応を両立できる手段の確保が課題でした。
KIRA CV 50の導入後は、休館日の木曜を中心にロボットが除塵を担当しています。1階ロビーの約400㎡を約1時間50分で除塵し、エレベーターで各階へ移動して清掃を進める運用です。
共用部の担当者が他の業務に時間を充てられるようになったほか、カーペットから綿ぼこりが多く取れ、清掃品質の向上が見られた事例です。

大阪市鶴見区のグリーンシティー秀和は、高齢者向けのケアハウスと、乳幼児とその保護者が過ごす「つどいの広場」を運営する福祉施設です。約300㎡のつどいの広場は職員が閉館後に清掃していましたが、利用者への対応が優先され、清掃が翌朝へ持ち越されることがありました。
2026年にKIRA CV 50を2台導入し、1台をつどいの広場、もう1台をケアハウスの共用部へ配置しています。毎晩21時にタイマーで稼働し、清掃後は元の位置へ自動で戻ります。
職員の作業は、拭き掃除とバッテリー交換、ダストボックスのごみ捨てに絞られました。2人で約30分かかっていた清掃が、1人で10分以下に収まり、延べ作業時間は約6分の1です。厚生労働省の業務改善助成金を活用した導入で、職員の賃金引き上げとの両立も可能になりました。
導入後の保守は、KIRAケアと呼ばれるアフターサービスのパッケージで提供されています。KIRA B 50は機器本体とアフターサービスをあわせて契約する形で、消耗品や定期点検の回数、バッテリー交換の有無、通信やアップデート、WEBポータルの利用を含む段階的なパッケージから選択が可能です。初期費用を抑えたい場合は、一定料金で管理しやすい5年間のレンタルプランも相談できます。
KIRA CV 50は、機器本体の購入とは別契約で、3つのアフターサービスパックから選べます。
運用面では、清掃レポートや稼働状況をアプリやWebポータルで確認でき、通知を携帯電話での受け取りが可能です。
導入前には、資料請求や見積り、出張デモの依頼を問い合わせフォームから申し込めます。清掃ロボットは中小企業省力化投資補助金の対象製品としても案内されており、申請のサポートにも対応している点が特徴です。
| 会社名 | ケルヒャー ジャパン株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 神奈川県横浜市港北区大豆戸町639-3 |
| 電話番号 | 記載なし |
| 公式URL | https://www.kaercher.com/jp/ |
「導入したのに思ったように稼働しない」「結局人の手直しが必要になった」——こうした失敗の多くは、ロボットの性能ではなく導入環境とのミスマッチが原因です。ここでは、導入時に不安を感じやすい「人や物が行き交う環境」「フロアをまたぐ広い環境」「狭いすき間が多い環境」の3つに分け、それぞれに合うおすすめの業務用清掃ロボットをご紹介します。
人から透明な物まで検知・回避
2つのセンサーで衝突を低減
約25m先まで察知するLiDARに加え、LiDARが苦手とする透明物検知を補うソナーセンサーを搭載。人や什器はもちろん、ガラスなど透明な物まで衝突リスクを抑えます。
最大5台※1の3Dカメラで死角なく
捉えて壁際までムラなく清掃
高解像度の3Dカメラで周囲を死角なく捉え、人や物を避けながらサイドブラシで壁際まで清掃。マイクロファイバーブラシとローラーブラシを選べるため光沢床にも優しく頑固な汚れも残しません。
カーペット※3、硬質床材(Pタイル、塩ビ、磁器タイル、セラミックタイル、カラーコンクリートなど)
最大6,000㎡/h+自動充電で
広範囲でも夜間無人運用が可能
最大6,000㎡/h(スポット清掃モード)清掃能力で、展示会場のような広い空間にも対応。自動充電と3時間未満の急速充電で稼働を止めず、夜間のうちに広範囲の清掃を完了します。
階移動やゲート通過も自動化でき
複数フロアを無人で清掃
フロア移動や区画の入退室が発生する環境でも、エレベーターや電子ゲートとの連携が可能。清掃の稼働範囲が途中で分断されにくく、施設全体を無人運用でカバーできます。
椅子・テーブルが多い環境を想定
小回りがきく設計
幅33cm×高さ8.6cmの小型サイズ。椅子・棚の下やテーブル脚まわりなど細かい箇所をカバーしやすくロボットを入れても手作業が多い状態を避けやすいです。
1台2役の吸引+水拭きで
細かいエリアまで清潔を維持
1台で吸引と水拭きの両方に対応するため、別々に行う手間がかかりません。細い動線や椅子の下にある食べかすを吸い取りつつ、床にこびりついた汚れをしっかり除去します。