ソフトバンクロボティクスでは、カーペット清掃に向いた乾式バキュームタイプのWhizや、工場・倉庫などの広い施設に対応するスイーパータイプのWhiz Bをはじめ、施設の環境や課題に合わせて選べる業務用清掃ロボットを展開しています。
本ページでは、ホテルやオフィス、工場や物流倉庫などで清掃の自動化を検討している方に向けて、WhizとWhiz Bを中心に特徴や仕様、導入事例、サポート体制を紹介します。
Whizシリーズは、一つの万能機ではなく、用途に応じて機種を選べる構成です。中小規模のカーペット清掃にはWhiz、広大な施設の掃き掃除にはWhiz Bというように、床材や施設規模に合った機体を選べます。吸引・水拭き・掃き掃除に対応するWhiz Pや、乾式のWhiz Vもラインナップに加わっています。
特性の異なる機体を組み合わせれば、エントランスの水拭きから執務エリアの吸引まで、施設全体の清掃を自動化する運用も可能です。
Whizシリーズは、稼働時間や清掃ルート、カバレッジを記録してレポートとして確認できる点が特徴です。清掃のムラを数字で把握できるため、データに基づいた施設管理や、継続的な品質改善に取り組めます。
稼働状況などのデータは、施設管理AIプラットフォームのSBX Connectにも蓄積されます。データは日本国内で管理されており、複数台や複数拠点の運用にも役立つでしょう。

Whizは、主にカーペットなどの床清掃を目的とした自律走行の乾式バキュームクリーナーです。
最初に一度、人が手押しして清掃ルートを覚えさせるティーチング方式を採用しています。専門的なプログラミング知識が不要なため、現場のスタッフがすぐに使い始められるのが強みです。
複数のセンサーが走行ルート上の障害物や段差、人の動きを検知し、状況に応じて回避や一時停止を行います。人の出入りがあるフロアでも、周囲に配慮しながら清掃を進められる設計です。高精度のセンサーを備え、壁際まで清掃できるのも利点です。
| 項目 | Whiz |
|---|---|
| 清掃方式 | 乾式(バキューム) |
| 清掃可能面積 | 公式HPに記載なし |
| 運転可能時間 | 約3時間(ノーマルモード)/約1.5時間(パワーモード) |
| 充電時間 | 約4時間 |
| 対応床材 | 主にカーペットなど |
| サイズ | 約455mm × 474mm × 653mm(長さ×幅×高さ) |
| 重量 | 約35kg(バッテリー装着時) |
| 価格 | 公式HPに記載なし |

Whiz Bは、物流倉庫や工場などの広大な施設に対応する、自律走行型のハイパワースイーパーです。
屋内のほこりだけでなく、小石やペットボトルなどの粗ごみまで回収できます。
大型ブラシと走行性能を備え、一晩で40,000㎡以上をカバー※1。複数人で時間をかけていた広いエリアの清掃を、一台で担える点が強みです。RGB-DカメラとAIアルゴリズムで廃棄物を検知し、効率的なルートで自動清掃を行います。
各種センサーが空間を把握しながらルートを走行するため、フォークリフトが行き交う倉庫や車の出入りがある駐車場でも利用が可能です。
| 項目 | Whiz B |
|---|---|
| 清掃方式 | 乾式(スイーパー) |
| 清掃可能面積 | 一晩で40,000㎡以上 |
| 運転可能時間 | 最大2.75時間(スタンダードモード) |
| 充電時間 | 2.5時間 |
| 対応床材 | 公式HPに記載なし |
| サイズ | 960mm × 650mm × 680mm(長さ×幅×高さ、サイドブラシなし・可視性フラグなし) |
| 重量 | 100kg |
| 価格 | 公式HPに記載なし |
業務用清掃ロボットの選定では、「汚れが落ちるか」「操作が簡単か」といった点が気になる方も多いでしょう。
ただし、導入環境とのミスマッチが起きると「安全に運用できない」「計画どおりに清掃が終わらない」「結局、手作業が残ってしまう」といった、清掃品質を比較する以前の問題が生じかねません。
本メディアでは、業務用清掃ロボットの清掃方式や対応床材だけでなく、導入環境との相性を軸に調査。
「人や物が行き交う環境」「フロアをまたぐ広い環境」「狭いすき間が多い環境」の3つに分け、それぞれの環境に適した製品を選定しています。
製品仕様だけでなく、それぞれおすすめの理由や、実際の稼働の様子が分かる動画なども紹介しています。業務用清掃ロボットの製品選びの参考に、ぜひご覧ください。

東京・徳島・北九州を結ぶフェリーを運航するオーシャントランスでは、船内の除菌が人材面・コスト面の負荷になっていました。パブリックスペースと乗組員の居住スペースを合わせると、1隻あたり約5,400㎡の広さです。
従来の清掃に加えて細かい除菌を清掃会社へ依頼していたものの、人数も清掃時間も変えないまま業務だけが増え、継続しにくい状態でした。
保有する4隻のフェリーにWhizを1台ずつ導入し、ATP検査などの数値をもとに清潔度を確認できる体制を整えました。清掃が不十分な箇所が見えるようになり、改善につなげやすくなっています。
床清掃にかかっていた時間がなくなり、その分を個室のテレビやテーブル、二段ベッドの手すりといった細かい部分の除菌に充てられるようになりました。現場スタッフからは、Whizができない箇所だけ清掃すればよいため精神的にも身体的にも楽になったという声が挙がっています。

JR奈良駅に直結する10階建ての大型ホテルであるホテル日航奈良では、コロナ禍の休館をきっかけにコスト改革と清掃の内製化体制の構築が課題となりました。
床清掃を担うWhizを1台導入し、年間600万円のコスト削減を見込んでいます。ロビーは深夜、客室廊下はチェックアウトに合わせ、宴会場はレイアウト変更の前後に稼働させています。
清掃頻度の見直しも行い、従業員による清掃体制を再構成。床清掃に充てていた時間に客室の消毒作業や客室階の廊下絨毯のシミ取りなど、人の手で行う作業へ充てることができるようになりました。
ロボットの導入にとどまらず、清掃業務全般のコンサルティングやコンシェルジュサービスまで提供している点が特徴です。導入前にはデモ機の体験や導入費用の見積りに対応しており、導入時には代理店とソフトバンクロボティクスが導入支援を行います。
運用面では、複数台運用や複数拠点での管理を進めやすい体制を整えています。故障時は、導入後の保守・サポート体制のもとで相談や対応が可能です。対応範囲は契約内容によって異なるため、導入前に保守条件を確認しておくとよいでしょう。
| 会社名 | ソフトバンクロボティクス株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都港区海岸1-7-1 東京ポートシティ竹芝オフィスタワー |
| 電話番号 | 記載なし |
| 公式URL | https://www.softbankrobotics.com/jp/ |
「導入したのに思ったように稼働しない」「結局人の手直しが必要になった」——こうした失敗の多くは、ロボットの性能ではなく導入環境とのミスマッチが原因です。ここでは、導入時に不安を感じやすい「人や物が行き交う環境」「フロアをまたぐ広い環境」「狭いすき間が多い環境」の3つに分け、それぞれに合うおすすめの業務用清掃ロボットをご紹介します。
人から透明な物まで検知・回避
2つのセンサーで衝突を低減
約25m先まで察知するLiDARに加え、LiDARが苦手とする透明物検知を補うソナーセンサーを搭載。人や什器はもちろん、ガラスなど透明な物まで衝突リスクを抑えます。
最大5台※1の3Dカメラで死角なく
捉えて壁際までムラなく清掃
高解像度の3Dカメラで周囲を死角なく捉え、人や物を避けながらサイドブラシで壁際まで清掃。マイクロファイバーブラシとローラーブラシを選べるため光沢床にも優しく頑固な汚れも残しません。
カーペット※3、硬質床材(Pタイル、塩ビ、磁器タイル、セラミックタイル、カラーコンクリートなど)
最大6,000㎡/h+自動充電で
広範囲でも夜間無人運用が可能
最大6,000㎡/h(スポット清掃モード)清掃能力で、展示会場のような広い空間にも対応。自動充電と3時間未満の急速充電で稼働を止めず、夜間のうちに広範囲の清掃を完了します。
階移動やゲート通過も自動化でき
複数フロアを無人で清掃
フロア移動や区画の入退室が発生する環境でも、エレベーターや電子ゲートとの連携が可能。清掃の稼働範囲が途中で分断されにくく、施設全体を無人運用でカバーできます。
椅子・テーブルが多い環境を想定
小回りがきく設計
幅33cm×高さ8.6cmの小型サイズ。椅子・棚の下やテーブル脚まわりなど細かい箇所をカバーしやすくロボットを入れても手作業が多い状態を避けやすいです。
1台2役の吸引+水拭きで
細かいエリアまで清潔を維持
1台で吸引と水拭きの両方に対応するため、別々に行う手間がかかりません。細い動線や椅子の下にある食べかすを吸い取りつつ、床にこびりついた汚れをしっかり除去します。